鴻朧館
游月山荘

有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

ホール・オブ・ホールズ

無機質な金属音のはずなのに、なぜか温かみのある音色。
オルゴールの音はそんな不思議な魅力を持っています。
ホール・オブ・ホールズ六甲には、古今東西数多くのオルゴールを始めとした自動演奏機械が展示されています。

古くは中世ヨーロッパの時計塔に備え付けられたカリヨンという装置がオルゴールの原型のようです。
時報の役割を果たしていたそれは、音を鳴らす仕組みはすでにオルゴールとほぼ同じだったようです。
やがてゼンマイが発明されたことで、懐中時計など小型の時計が世に出るようになりました。
それに伴い、カリヨンの仕組みをゼンマイで動かすオルゴールも作られたのです。
オルゴールは時計の進歩とともに発達していったのですね。

形状や大きさもまた様々です。
ポピュラーな箱型のものはもちろん、オルガンのように巨大なものや、オートマタと呼ばれる、音に合わせて動く人形型のものまであります。
ちょっとしたロボットのようですね。
ホール・オブ・ホールズ六甲では、19世紀から20世紀初頭のアンティークや、様々な変わったオルゴールを見ることができます。

館内の展示の他にも、カフェテラスからの景色をゆっくり楽しむこともできます。
よく月光園便りでお伝えしています六甲山高山植物園もすぐ近くにありますので、
ゆるやかな時間を決して退屈せずにお過ごしいただけます。

ゴールデンウィーク期間の5/3~5/5の間は、手回しオルガン演奏とジャグリングのミニイベントを開催中です。
さらに20:00まで営業時間を延長しております。
公式HP内に入館料10%offチケットもございますので、
月光園のGW限定プランと併せてぜひご利用下さいませ。

平成20年4月30日(水)
有馬温泉月光園 松井

今日は缶ジュース発売記念日。

1954年(昭和29年)、今から54年前の今日、明治製菓が日本初の缶ジュース、“明治オレンジジュース”を発売したそうです。

「そんなに近い過去の事だったのね」

という感想が、缶ジュース誕生日を知った私が思ったことです。当たり前にあるものの歴史が、予想より身近だと不思議な感じがします。

子供の頃、私は乗り物酔いが酷い子供でした。酷いというよりも乗り物に乗れば必ず酔う為、子供心に『酔ったら疲れて後で遊べない』という判断の元、ずっと寝ているような子供でした。
電車で田舎へ帰るとき、歩いているときは楽しそうなのに、乗り物に乗ってしばし。日頃から、大人しくなった時には寝ているか、具合が悪いか、何か口に入っているかのどれかだと言われ続けている私。
電車に乗ると大人しくなり始める私に、いつも祖母が買ってくれたジュースは粒入りのぶどうジュースでした。白地に紫のぶどうの絵が書いてあった、細身の缶。
確か、まだ4~5才の頃の記憶です。
その頃に缶ジュースを目にしていた為、もっとずっと前から缶ジュースがあったのではないかと、厳密に考えたことがなくてもイメージとしていたのです。

しかし、よくよく考えてみれば、当時缶ジュースが当たり前に売られているものの、駄菓子屋さんやパン屋さんでは瓶入りのジュースが売られていました。1.5リットルの瓶ジュースは空瓶を2本返しに行くと確か5円もらえた記憶があります。
そういえば1リットルの紙パックの牛乳やジュースを売っている自動販売機もありました。

牛乳を買ってきてと頼まれて、ちゃんと牛乳のボタンを押したのに、ミックスジュースが出てきたときの衝撃と困惑は忘れません。あんまりびっくりしすぎてそのまま取り出すのが何故か怖くて、一度家に帰りました。
今考えると、とりあえずお店の人に言えばよかったと思うのですが、ピッカピカの小学生だった為、『とりあえずお母さん!』だったのでしょう。

そんな小学生時代に読んでいた本で環境問題と出会いました。
缶がリサイクルされることもそのときに知りました。
プルトップを集めて車椅子を作る団体もあり、保存に便利な缶容器は使った後もリサイクルだけでなく人の役にもたつようになって来ています。
50年の歳月を過ごしているのは缶ジュースも游月山荘の建物も同じ。
時代の流れの中で缶はリサイクルやボランティアもできるようになり、游月山荘はゆっくりと味わいのある色を重ねています。

そう考えると、50余年の歳月は近い過去のようであり、十分に遠いともいえるのかもしれないと思いました。

平成20年4月28日(月)
有馬温泉月光園 岡本

ラストサムライの・・・

今日は姫路市にある書写山円教寺のお話です。
先日言ってこられた方にお土産を頂きました。
書写山と書いているようにロープウェーを使って山上に到着すると、
そこから書写山円経寺への道が始まります。

『全部回るなら多分2時間はかかる!』そうです。

そんな山間の円経寺には近年海外から観光にこられる方が増えたそうです。

『京都でもないのに何故姫路であえてお寺なのか』

という疑問を抱かれる方もおられるのではないでしょうか。
かく言う私もそうです。

姫路といったら白鷺城!

近々数十年ぶりの改修工事に入るということですので、その際にはぜひ見学に行かなくては!と思っている姫路城は、白漆喰の壁に鴬張りの廊下が代表的なお城。
日本で始めて世界遺産に認定されたものでもあります。

しかしながら、円教寺に観光の方が増えているとの事。
なぜかしら?と思っていると、

『だって摩尼殿はラストサムライやろ。』

え?!と思い本の写真を見ると・・・確かに!
渡辺さんとクルーズさんと福本さんの登場したあのお寺です。
ラストサムライのロケに使われたことから、実物を見にいらっしゃる方が増えたのかもしれませんね!

ロープウェーの山上駅から摩尼殿までは徒歩で約30分位との事。(もっとも、男性の足並みですので女性にはもっとかかるかもしれませんが)

緑の中をハイキングを兼ねて実際の摩尼殿を見てみるのも、春の行楽に楽しいかもしれませんね!

平成20年4月26日(土)
有馬温泉月光園 岡本

王子動物園

王子動物園は、阪急電車の王子公園駅か、JR神戸線の灘駅から歩いて数分の距離にあります。

私は神戸生まれの神戸育ちですので、幼稚園や小学校の遠足や家族でのおでかけで王子動物園を度々訪れておりました。小学生の頃は、たまたま運良くカバさんのハミガキタイムに出会ったこともあり、思い出がいくつもある動物園です。

ここ数年も毎年のように1度は必ず行っていました。
ぐるりと園内を一周回るとき、いつも象の厩舎は途中で立ち寄りかけて『象さんは最後のお楽しみ』と他の厩舎へ向かうのが私や私の家族の昔から変わらぬコースです。

象の諏訪子さん。運動場とは逆の厩舎の窓の上に名前が書かれていて、ゆったりと鼻を揺らす姿が大好きでした。私も、私の家族も。
ですからテレビでニュースが流れたとき、びっくりしてみんなテレビを見つめました。

パンダやキンシコウが増える前から、ずっと、ずーっと。
諏訪子さんは私達家族が小さな頃から当たり前にそこにいました。
10数年前に太郎さんが居なくなってしまった諏訪子さんが『さびしそうだな』と思ったことも覚えています。

なぜ今年、『もっと暖かくなったら』と言わずに会いに行かなかったのだろう。
そう思って止まず、

“後悔は決して先にはしないもの”

どんな命も、どんな物も、いつもそこにあるという“絶対の保証”は存在しない。
だからこそ愛情や慈しみが存在し、大切にしようという心が生まれるのだと教わった事を思い出しました。

先日王子動物園で諏訪子のお別れ会が開かれていました。
見送られた諏訪子さんは今頃、太郎さんと再会して離れていた10余年間に会った人々のことや世界の事をたくさん話しているかもしれません。
ありがとう諏訪子さん。あなたに出会えてとても楽しかった。
お休みなさい、太郎さんと仲良くね!

平成20年4月21日(月)
有馬温泉月光園 岡本

今日は女子マラソンの日。

西暦1978年、昭和34年の4月16日。
今からちょうど30年前ですね、日本初の女子フルマラソンの大会が東京・多摩湖畔で開かれたそうです。
参加者は49人だったそうですが、これは今からみると少ないですが、当時からすればかなり多かったのではないでしょうか。

フルマラソンといえば、その距離42.195km。

高校時代、何でそんなに中途半端な距離なのだと世界史の先生に聞いたことがあります。

先生曰く、紀元前450年にマラトンの戦いという戦争がありました。アテナイを落とそうとしたペルシャの大軍をアテナイの名将が奇策をもって撃退した戦いです。
アテナイ軍が圧倒的に不利であると思われた戦いに勝利したため、この勝利というエウアンゲリオンを伝える為に1人の兵士が伝令となり、みんなに知らせに走った距離。それが42.195kmだったそうです。

1896年にアテネで開かれた第1回オリンピックではこの誇示を偲んで、マラトンからアテネの競技場までの競争が行われ、これが世界で始めてのマラソン競走となったそうです。

2004年に開かれたアテネオリンピックでは、第1回開催時と同じコースを選手の方々は走ったそうですが、今はその速さを競う競技となったマラソン。
当時みんなに吉報を伝えるために走ったアテナイの兵士さんも、後世に競技になるとは思ってもみなかったことでしょう。

アテナイの兵士さんと、今のアスリートの方々とでは、どちらが速かったのでしょうね。もっとも、兵士さんは一戦終えた後に、おそらく鎧を外すこともなく走ったのでしょうから、同じ条件での結果はわかりませんけれど。

有馬にはいくつかのウォーキングコースがあり、歩きながら観光や景色を眺めるのも楽しいものです。
しっかり歩いて汗をかかれた後は、汗を流して赤湯に浸かり、体を休める。
そんなレジャーはいかがでしょうか?
月光園では日帰りプランをご用意して皆様をお待ちしております。どうぞ温かなこの季節をお楽しみくださいませ。

平成20年4月16日(水)
有馬温泉月光園 岡本