有馬温泉 月光園便り
2007.07.11
月光園便り

以前にご紹介しました有馬癒しの森内の魚屋(トトヤ)道ですが、次のような昔話が語り継がれております。
魚屋道は昔、神戸市の海辺近くの魚屋さんが、採れたての新鮮な魚を毎日有馬温泉に運ぶ為、六甲山を越えて運んだことからその名前が付いております。
ある日魚屋道を若い魚屋が通っていました。この魚屋はとても動物好きで、この山中にはお腹を空かせた山犬がいると思い、余った魚を投げていました。
有馬温泉からの帰りが遅くなった際、1人でこの魚屋がとぼとぼと六甲の山道を歩いていると、一匹の大きな山犬が現れます。狼だと思った魚屋さんは必死で逃げようとしたのですが、山犬が着物の袖を引っ張って、大きな岩陰に引きずりこまれてしまいます。
その直後、森から狼の群れが現れ、山道を歩いて行ったそうです。つまりこの山犬は魚のお礼にこの魚屋さんを助けたのですね。
それからもこの魚屋さんは、魚が余るといつもこの山に魚を投げ、山犬に与えたそうです。
今の魚屋道は有馬癒しの森として整備され、ハイカーや登山家で賑わっております。
平成19年7月10日
有馬温泉月光園 門口