有馬の人形筆

有馬筆 ひょいと出たる 言のはも 人形よりは めづらしきかな

本居宣長が有馬の人形筆について詠んだ歌です。

有馬の伝統工芸品に指定されている人形筆。
誕生は孝徳天皇が有馬温泉に滞在中に子宝(有間皇子)を授かったことにちなんだものだと言われ、
そのため“子持ち筆”とも言われるそうです。

寝かせているときは柄の部分に色とりどりの絹糸が巻かれ、その柄も美しい筆。
文字を書こうと立てると、柄の上の部分からひょっこり顔を出す小さな人形。
これには男の子と女の子があると言うことです。
赤い着物が女の子で、緑の着物が男の子。
セットになった夫婦筆は、子宝授与の縁起物だそうです。

そんなおめでたい有馬の伝統工芸品ですが、本来筆ですので文字を書きます。
そのこととかけて詠った本居宣長もやっぱりはじめてみた時はびっくりしたのでしょうか。

ぜひ有馬にお越しの際は一度手にとってごらん下さい。

平成19年9月18日(火)
有馬温泉月光園 岡本


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