鴻朧館
游月山荘

有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

立てば芍薬♪

本日、5月14日の誕生花は芍薬です。

『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』
と、美人を表す言葉のひとつに使われていた事を思い出します。

百合の花は一般的に御存知の方が多いかと思いますが、芍薬・牡丹も御存知の方。この例えどおりの人を想像すると、美人でないわけがないと思うのではないでしょうか。百合はちょっと気が強そうで、牡丹はインパクトの強い華やかさで、芍薬は花びらがボンボリのように重なり合ってほわんとした愛らしいお花です。

この愛らしさからか、芍薬の花言葉は“はにかみ”

牡丹とそっくりだそうですが、見分け方は簡単だそうです。

牡丹は樹木!
芍薬は草!!

そっくりなのに立ったときが芍薬で、座ったときが牡丹なのは

芍薬は縦にしゃんと伸び、牡丹は横に枝を広げながら成長するそうですので、そこからきているのかもしれませんね。

ちなみに、葛根湯をはじめ、色々な生薬に含まれているそうです。
主な効能はその根に消炎・鎮痛・抗菌・止血・高痙攣の効果があるそうです。

花の姿も愛らしく、人に優しい薬効もある芍薬。
以外におチャメかしら、と私の思った理由は、上記以外にもうひとつある効能。

しゃっくりにも効くんですって!

びっくりすると止まるしゃっくり。芍薬はびっくりする代わりになってくれるのでしょう。親切なのですが、お茶目なように思えて仕方ありません。

八重咲きの花といえば、六甲山カンツリーハウスでは6月14日からローズウォークが開園になるそうです。およそ90種類2000本の薔薇が小径をつくり、散策しながら花を楽しめるそうです。

花の盛りはその年や気候によって少しずつ異なるようですが、6月の週末。
お出かけ先に花の道をお散歩するのはいかがですか?

平成20年5月14日(水)
有馬温泉月光園 岡本

有馬の外湯

4月の終わりからのゴールデンウィークも、いよいよ最終日です。
少々飛び石になってはいましたが、皆さんゆっくりとお休みになれましたでしょうか。
有馬の町も、GW期間中はご家族で訪れた方々が普段より多く、活気に満ちあふれていました。

私は、毎日通勤の際に金の湯の前を通ります。
金の湯は、少し坂を上がったところにある銀の湯と並んで有馬の代表的な外湯です。
休日にはいつも人通りの多いところではありますが、今日は手さげ袋や籠を持って浴衣姿で歩くお客様を特に多く見かけました。
GWも最終日ということで、日帰りでいらっしゃったお客様も多かったのでしょう。
今日のように天気のいい朝の外湯めぐり。温泉街の大きな楽しみの一つですね。

金の湯は本日も大盛況だったように、皆様簡単に見つけられるのですが、よく銀の湯の場所が分からなくてお困りのお客様に出会います。
確かに銀の湯は金の湯から少し離れていて、しかも有馬の町の奥の方にあるので、少し見つけにくいようですね。
銀の湯は、有馬温泉駅から道なりに金の湯まで進み、さらにそのまま向かって右へ。
すぐに十字路に至りますので、そこから坂と階段を上って行くと右手に見えてまいります。
道が入り組んでいますが、途中温泉寺や極楽泉源前を通りますので確認しながら歩いていくとわかりやすいと思われます。

GWは終わってしまいますが、月光園のGW限定プランは5月10日までご利用いただけます!
このプランでは、今回お話しました金の湯、銀の湯の利用券をプレゼントいたします。
有馬の自然と町並みを楽しみながらの外湯めぐりはいかがでしょうか。

ご予約はこちらからどうぞ!

【GWのお宿】ゴールデンウィーク限定プラン

平成20年5月6日(火)
有馬温泉月光園 松井

今日は缶ジュース発売記念日。

1954年(昭和29年)、今から54年前の今日、明治製菓が日本初の缶ジュース、“明治オレンジジュース”を発売したそうです。

「そんなに近い過去の事だったのね」

という感想が、缶ジュース誕生日を知った私が思ったことです。当たり前にあるものの歴史が、予想より身近だと不思議な感じがします。

子供の頃、私は乗り物酔いが酷い子供でした。酷いというよりも乗り物に乗れば必ず酔う為、子供心に『酔ったら疲れて後で遊べない』という判断の元、ずっと寝ているような子供でした。
電車で田舎へ帰るとき、歩いているときは楽しそうなのに、乗り物に乗ってしばし。日頃から、大人しくなった時には寝ているか、具合が悪いか、何か口に入っているかのどれかだと言われ続けている私。
電車に乗ると大人しくなり始める私に、いつも祖母が買ってくれたジュースは粒入りのぶどうジュースでした。白地に紫のぶどうの絵が書いてあった、細身の缶。
確か、まだ4~5才の頃の記憶です。
その頃に缶ジュースを目にしていた為、もっとずっと前から缶ジュースがあったのではないかと、厳密に考えたことがなくてもイメージとしていたのです。

しかし、よくよく考えてみれば、当時缶ジュースが当たり前に売られているものの、駄菓子屋さんやパン屋さんでは瓶入りのジュースが売られていました。1.5リットルの瓶ジュースは空瓶を2本返しに行くと確か5円もらえた記憶があります。
そういえば1リットルの紙パックの牛乳やジュースを売っている自動販売機もありました。

牛乳を買ってきてと頼まれて、ちゃんと牛乳のボタンを押したのに、ミックスジュースが出てきたときの衝撃と困惑は忘れません。あんまりびっくりしすぎてそのまま取り出すのが何故か怖くて、一度家に帰りました。
今考えると、とりあえずお店の人に言えばよかったと思うのですが、ピッカピカの小学生だった為、『とりあえずお母さん!』だったのでしょう。

そんな小学生時代に読んでいた本で環境問題と出会いました。
缶がリサイクルされることもそのときに知りました。
プルトップを集めて車椅子を作る団体もあり、保存に便利な缶容器は使った後もリサイクルだけでなく人の役にもたつようになって来ています。
50年の歳月を過ごしているのは缶ジュースも游月山荘の建物も同じ。
時代の流れの中で缶はリサイクルやボランティアもできるようになり、游月山荘はゆっくりと味わいのある色を重ねています。

そう考えると、50余年の歳月は近い過去のようであり、十分に遠いともいえるのかもしれないと思いました。

平成20年4月28日(月)
有馬温泉月光園 岡本

今日は女子マラソンの日。

西暦1978年、昭和34年の4月16日。
今からちょうど30年前ですね、日本初の女子フルマラソンの大会が東京・多摩湖畔で開かれたそうです。
参加者は49人だったそうですが、これは今からみると少ないですが、当時からすればかなり多かったのではないでしょうか。

フルマラソンといえば、その距離42.195km。

高校時代、何でそんなに中途半端な距離なのだと世界史の先生に聞いたことがあります。

先生曰く、紀元前450年にマラトンの戦いという戦争がありました。アテナイを落とそうとしたペルシャの大軍をアテナイの名将が奇策をもって撃退した戦いです。
アテナイ軍が圧倒的に不利であると思われた戦いに勝利したため、この勝利というエウアンゲリオンを伝える為に1人の兵士が伝令となり、みんなに知らせに走った距離。それが42.195kmだったそうです。

1896年にアテネで開かれた第1回オリンピックではこの誇示を偲んで、マラトンからアテネの競技場までの競争が行われ、これが世界で始めてのマラソン競走となったそうです。

2004年に開かれたアテネオリンピックでは、第1回開催時と同じコースを選手の方々は走ったそうですが、今はその速さを競う競技となったマラソン。
当時みんなに吉報を伝えるために走ったアテナイの兵士さんも、後世に競技になるとは思ってもみなかったことでしょう。

アテナイの兵士さんと、今のアスリートの方々とでは、どちらが速かったのでしょうね。もっとも、兵士さんは一戦終えた後に、おそらく鎧を外すこともなく走ったのでしょうから、同じ条件での結果はわかりませんけれど。

有馬にはいくつかのウォーキングコースがあり、歩きながら観光や景色を眺めるのも楽しいものです。
しっかり歩いて汗をかかれた後は、汗を流して赤湯に浸かり、体を休める。
そんなレジャーはいかがでしょうか?
月光園では日帰りプランをご用意して皆様をお待ちしております。どうぞ温かなこの季節をお楽しみくださいませ。

平成20年4月16日(水)
有馬温泉月光園 岡本

月光園の名前の由来

有馬温泉の歴史を語る時に、必ず出てくるのが開創の行基・中興の仁西・再建の秀吉という“有馬の三恩人”のお話。

その中の仁西上人は1191年に、平家の落ち武者12人を連れ有馬温泉にやってきます。
そして“薬師如来”を守護する12神をかたちどり、12の坊舎を設け管理させました。

その後、太閤秀吉の時代には、12だった坊舎を20に増やしました。

現在も、有馬に「○○坊」という名前の旅館が多いのはこの名残りであります。

実は、月光園の名前の由来もこのことに関係があります。

仁西上人が守護させた“薬師如来”には“日光菩薩”と“月光菩薩”という脇侍(きょうじ)がいます。
確かに全国に残る薬師如来像も単独で祀られることは少なく、両脇侍がお供しているのが一般的。
この日光菩薩と月光菩薩は薬師如来の子供だそうです。
阿弥陀如来にも勢至菩薩・観音菩薩という脇侍がおり、釈迦如来にも文殊菩薩・普賢菩薩がおります。
三人寄れば文殊の知恵という言葉があるように、三尊形式での崇拝が主であります。

もう、お分かりでしょうか!?

月光園は、薬師如来を守護する十二神よりも上位に位置する“月光菩薩”より名前を頂戴いたしております。
これには、当館主の『有馬で一番のお宿を目指す!』という熱い思いが込められているのです。

【豆知識】
・日光菩薩は「太陽の如く衆生に光明を与える」ことを意味します。
・月光菩薩は「月の如く煩悩の炎を滅した清浄の境地」を意味します。

ところで、現在は荒川詔四氏が代表を勤めるブリヂストンですが、こちらは創業者石橋正二郎氏の名字を英語にし、stone bridgeを逆さにしたもの。というのは有名なお話。
その他にも、CANONの社名の由来は創業者の一人である吉田五郎氏が信仰する「観音」に由来する。など、それぞれ名前には意味があるのですね。

入社12年目にして始めて“月光園の名前の由来”と“創業者の思い”を同時に知った私。
皆様は、ご自身の会社の名前の由来や創業者の思いをご存知でしょうか。

この機会に調べてみるのも面白いかもしれませんね。

平成20年2月5日(火)
有馬温泉月光園 幸坂