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【有馬温泉月光園便り】月光園の美術品 〜四季草花図

月光園では、館内や室内に煌びやかな美術品・装飾品で日常に色彩を添えています。
今日は一点、館内にある美術品を紹介致します。

この写真は、鴻朧館の2Fにある拈華庵というお茶室の入口横を撮影したものです。
これは、琳派の「四季草花図」という作品です。
最近では風神雷神図屏風の作で有名な尾形光琳が、実は師の俵屋宗達の作品を敷き写しただけであったという事実も明るみになりましたね。
こうして眼前に大作を臨んでいると時代を超えて、当時の自由な発想が身体に浸透してゆくようです。

琳派は、江戸の政治的権威を背景にした狩野派、住吉派と日常生活に浸透した商業主義によって立つ浮世絵との中間に位置し、上流階級の豊かな教養と洗練されたセンス、そして庶民階級の自由で変化に富んだバイタリティーを併せもった人々で構成されていました。
一説では、琳派はクリムトやウォーホール、マティス(少しこじつけにも感じられますが…)にまで影響を与えたとも云われています。

写真右から春夏秋冬の順に、スミレ、タンポポ、ワラビ、牡丹、桜草、百合、山吹、芍薬、菖蒲、朝顔、オモダカ、撫子、リンドウ、萩、菊、ススキ、フヨウ、女郎花、桔梗…とズラリ、百花繚乱に不可逆的な時の空間を金箔の襖に凝縮させた壮大さ。
この静と動がひしめき合う草花の表現は、ルネサンス以降の西洋絵画の遠近法とは異なる奥行きを見せない平面性の中ででも、季節や風やリズムを感じさせますね。

当館に御越し頂いた際には、是非ご覧下さいませ。

平成18年9月6日(水) 有馬温泉月光園 福山


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