床の間
床の間(とこのま)とは、日本の住宅の畳の部屋に見られる座敷飾りの一つだそうです。 客間の一角に掛け軸や活けた花を飾る為の空間、ということですが、 私は上座下座の目印になってくれるという点で便利さを感じていました。 月光園のそれぞれのお部屋には床の間に掛け軸と生け花を飾っております。 南天と小菊はまだ咲いてはおりませんが、 赤いケイトウ。 あのふわふわとした花が『毛糸の花』という 定期的に生けかえてそれぞれのお部屋へ飾るこれらのお花たち。 平成19年9月8日(土) |
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アサマフウロが元気だそうです!
現在六甲高山植物園では、ロックガーデンでアサマフウロが見ごろだそうです。
鮮やかな紫の花弁が五枚。湿り気のある高原の草地などに生えるフウロソウ科のお花で、
アサマフウロは日本のフウロソウ属の中で最大の花を咲かせるそうです。
フウロソウ、といわれてもあまりピンと来ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も最初は「ん?」と首を傾げましたが、
フウロソウというのは洋名のゼラニウム(Geranium)だそうです。
私自身長らく読んでおりませんのでうろ覚えなのですが、
ゼラニウムといえば、私はルーシー・M・モンゴメリの『赤毛のアン』を思い出します。
題名だけでも目にされた方が多いと思いますが、実はあの赤毛のアンには続きがあり、
アンの青春や、結婚後の幸福などを描いた作品が続編として出版されているのです。
その中の、あのグリーンゲイブルズに住み始めたころよりずっと大人になったアンと友達たちが
確か村の角地か叉路になった部分に植えようと言い合っていたのがゼラニウムだったと記憶しています。
10年ほど前の記憶になりますのであいまいなものですが、
プリンスエドワード島のアンの家、グリーンゲイブルズ。
今はそのモデルとなったモンゴメリーのいとこの家がプリンスエドワード島にあるそうです。
草木に囲まれた穏やかな、でも元気と笑顔に溢れた町並みを想像すると、
その町角の足元に種類は若干違っても、色鮮やかに咲き乱れていたら思わず笑顔になってしまいそうですね。
平成19年9月1日(土)
有馬温泉月光園 岡本
【有馬温泉月光園便り】皆既月食
今日は、約3年ぶりに日本で皆既月食が見られます。
神戸では、月の出、日没共に18:30頃になります。
月が欠け始める「月食」が始まるのが17時50分頃、月が見えなくなる「皆既食」が始まるのが18時50分頃ですので、神戸では約66%欠けた状態での「月の出」ということになりますよね。
皆既食(月が見えない状態)は約1時間程度続きます。
この、皆既月食とは「太陽」-「地球」-「月」の軌道が一直線上に並んだ時に起こります。
太陽の光を地球が遮り、その影の中に月がすっぽり入ってしまい見えなくなってしまう事で起こる現象です。
この為、皆既月食が起こるのは満月の時だけということになります。
実際には、地球の影にすっぽり月が入ってしまうので、月が太陽光を直接浴びることはありませんが全く見えなくなるのではなく赤い月影が残ります。
これは、地球の大気圏を通過した太陽光の内、波長の長い「赤色」が内側に屈折し月をわずかに照らすためです。
小学校の時に「月食」や「日食」のメカニズムを習ったと思いますが、改めて調べてみると非常に面白いですね。
今日の天気予報では神戸は曇りで、降水確率は50%と高くなっております。
関西圏で皆既月食を見るのは難しいかもわかりませんね。
平成19年8月28日(火)
有馬温泉月光園 幸坂
【有馬温泉月光園便り】神戸の眺望
神戸は六甲山系の山並み、海、港、または北区近隣の田園集落など眺望景観があります。気に入ったところや、穴場のスポットを各個人で知っておられる方もいると思います。陸上からの眺めもそうですが、逆に船上からの神戸の眺めもまたいいものです。
主に、六甲ガーデンテラス、神戸空港、六甲有馬ロープウェイからの眺め、須磨や舞子の方まで足を伸ばすと明石海峡大橋と須磨海岸の波の音とのマッチングや、新神戸ロープウェイからの眺めも綺麗です。こうしてあげてみるとたくさんのスポットがあります。
先日の月光園便りでもお話しましたが、一人一人の心がけでごみの量を減らしたり、リサイクルにしたりすることで、町並み景観を大事に後々まで美しく残す事ができると思います。
当館でも、そんな眺望の良い場所をご堪能頂くために、六甲山夜景ツアーを組んでおります。20:00月光園を出発し六甲山頂ガーデンテラスまで参ります。天候により、催行を中止させて頂く場合もございます。8/31まで夜景ツアーは行いますので夏休み期間中のお越しのお客様は、是非ご予約お待ち申し上げております。
平成19年8月26日(日)有馬温泉月光園 植田
【有馬温泉月光園便り】ヒゴタイの花
現在、六甲山高山植物園にてヒゴタイというキク科の花が見れるそうです。
植物園によると、野生のものはもう九州の一部にしかないと言う”絶滅危惧種”だとのこと。私はそれを知って、小学生の頃朗読した詩の一部分を思い出しました。
『テコテコ、ハコベ、ヒメジョオン、そんな名前がついてても、呼びかけてくる人は無い』
詩の題名も、その前後の内容も忘れてしまいましたが、グループ内で私の受け持ちだった部分だけは子供心に衝撃的でした。
今ではこうして稀に動植物の絶滅危惧種や温暖化の情報を知ると、環境破壊のせいだと言うことが真っ先に思い浮かぶようになりました。
この日本でどれほどの数の草木や花々が1000年の昔、季節の花を愛で、歌に花を添えて心を託した頃から現代までの間に失われたのでしょう。
そして、私は今日も尚咲き誇るそれらの内のいくつの名を知っており、道に咲くその姿をその名を伴って目に留めているのでしょう。
そう考えると、今でも視点を変えれば休みの日の行動範囲がたとえ自宅から2駅圏内だったとしても、世界はとても広く、綺麗な色に溢れたものなのかもしれないと思います。
小さな花の咲き時が訪れ、それを知ったことからふとあの一文を思い出したのですが、それをきっかけに暑さをものともせず元気に走り回っていた子供時代まで懐かしく思い出されました。
いつまでも当たり前にあり続けることが記憶の鍵となることでもあるのなら、この月光園もお客様に楽しい思い出を作っていただき、そして後にも『あの時、楽しかったね』と言って頂ける場所であり続けたいと思います。
平成19年8月24日(金)
有馬温泉月光園 岡本
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