今日は“寒露”です
寒露(かんろ)は二十四節気の1つ。
1年を24に分けてあらわした表現のひとつです。
寒露というのは、今日10月8日ごろから霜降までの期間をいいます。
太陽黄経が195度のときで、露が冷気によって凍りそうになるころ。
雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、コオロギなどが鳴き止むころ。
・・・をいうのだそうですが。
今朝の北神戸は雨が上がった後特有の湿気を含んだ空気に、
晴れ間がのぞいたものですから、ちょっと暖かい朝でした。
軽い長袖一枚か、半袖と薄手の上着が丁度いいくらいではないでしょうか。
寒さが緩やかだと過ごしやすい気もするのですが、
寒さと共に訪れる紅葉が待ち遠しいと思えば暖かな秋にも寂しさを感じるところです。
コオロギの鳴き声こそ聞かなくなりましたが、
冬はまだ遠いのではと思う暖かさ。
いつも春から夏の季節に気分が上がり、
秋の訪れはあまりに静かで、気付けば冬になっている。
そんな感覚が強い私ですので秋の訪れ方を忘れているのかもしれません。
ゆっくりと歩み寄ってくる秋は過ごしやすくて、
つい油断して風邪をひきやすい季節でもあります。
まだその姿を隠し気味な秋ですが、
朝や昼間は暖かな有馬でも、どうやら夕暮れと共に夜へ向けては涼しいようです。
皆さま体調にはお気をつけてくださいね。
平成19年10月8日(月)
有馬温泉月光園 岡本
神無月と神在月
睦月・如月・弥生・卯月・皐月・水無月・文月・葉月・長月・神無月・霜月・師走。
陰暦で月の名を言うと、上のようになります。
中学・高校時代に覚えたものです。今では調べないと順番がおかしくなりますが。
さて、今月は陰暦の神無月にあたります。
日本中の主な神様が出雲に集まって、人の縁の話し合いをするそうです。
だから、出雲は神無月ではなく、神在月(かみありづき)。
丸ひと月の間に、出雲に赴いて会議をして、また自分の社に帰る。
神様も大変です。
日本にはヤオヨロズの神様がいらっしゃるといいますので、
そのままに800万の神様がいらっしゃるとします。
日本の人口はおおよそを四捨五入して1億3千万人。
神様たちが日本人全員の1年の縁を決めるのだとすると、
単純計算で神様1人当たり16.25人分の縁をひと月で決定することになります。
10月は31日までありますので、神様の往復移動時間を抜きにしても
人間1人につき2日弱の時間で決める計算になります。
それが31日間続くわけですので、かなりハードですね。
この間神幸祭を行った湯泉神社の神様も今日は出雲の方へいらっしゃるのでしょうか。
子授けの神様だということは、縁を取り持つ神様でもあるのでしょうから、
きっと今頃は1年ぶりの同僚との再会を果たしながらお仕事に追われていることでしょう。
来月には紅葉も見ごろでしょうから、有馬に帰ってきたらそれを眺めながらゆっくり日常に戻るのでしょうか。
きっと赤湯に浸かって、ハードなひと月の疲れをとるんでしょうね。
皆さまもぜひ、日頃の疲れをほぐしにいらしてくださいね。
平成19年10月3日(水)
有馬温泉月光園 岡本
フジバカマが楚々と咲いています。
現在、六甲高山植物園ではフジバカマが見ごろだそうです。
フジバカマといえば、秋の七草。
自然界ではもう秋が始まっているのですね。
小さなピンクの花が集まったように咲くこの花は、
花の色が藤色で、花弁の形が和服の花に似ているからこの名前になったそうです。
だから、漢字で書くと、『藤袴』。
とても粋な色の袴を思いますね。
でも、香りは桜餅に似ているんですって。
粋だけどおいしそう・・・とくれば、やはり和菓子ですね。
桜餅も美味しいですが、練りきりも抹茶に合うので私は個人的に好きです。
平安時代の女性はこのフジバカマの干した茎や葉っぱを水につけて髪を洗ったそうです。
昔から日本人は綺麗好きで、お風呂の文化も発達していました。
平安時代の女性といえば、その長い髪の美しさを競い、
また、香あわせというそうですが、香りを調合してはその芳しさも楽しみ、競ったといいます。
お香を着物に焚き染めて纏うこともしていたそうですので、
髪も殺菌や手入れだけでなく、気遣ったのかもしれませんね。
六甲高山植物園でぜひ、その美味しそうな香りと、
雅な名にふさわしい楚々とした優しい姿をお楽しみ下さい。
平成19年9月30日(日)
有馬温泉月光園 岡本
誕生花
今日、9月23日の誕生花は白いコスモスだそうです。
誕生花は全部で366種類あるそうです。
といっても、私の場合花と言うよりむしろ木だった気もしますが。
コスモスは漢字で書くと秋の桜と書きます。
種族としてはキク科。
秋に咲き、花弁の形が桜に似ていたことからその字になったそうです。
日本人は桜を好む方が多いそうですから、秋にもその面影を欲し、
そう名づけたのかもしれません。
コスモスは桜ほどに散り行く姿の潔さはありませんが、
真直ぐに伸びた茎の先に開いた花弁は確かに愛らしいですね。
桜と違い、桃色・白・赤など濃淡様々なコスモスです。
コスモスの語源はギリシャ語の「秩序」「飾り」「美しい」と言う意味の
「Kosmos, Cosmos」という言葉に由来するそうです。
そして、このことから星がきれいにそろう宇宙のことをcosmosと呼び、
花弁が整然と並ぶこの花の事もcosmosとよぶようになったそうです。
きっとそう呼び始めたギリシャ人は整然と美しく整った様子が好きだったのでしょうね。
語源はともあれ、今ではコスモスの姿を見ると「秋だなぁ」と思います。
私はまだ今年のコスモスに出会ってはいませんが、
コスモスがいたるところで見かける頃には、
有馬の自然も皆、その葉の色を紅に着替えているのでしょうか。
11月の大茶会の頃にはおそらくどの木も秋の姿で揃えているのでしょう。
鮮やかに着替える姿を見るのが今から楽しみです。
平成19年9月23日(日)
有馬温泉月光園 岡本
有馬の人形筆
有馬筆 ひょいと出たる 言のはも 人形よりは めづらしきかな
本居宣長が有馬の人形筆について詠んだ歌です。
有馬の伝統工芸品に指定されている人形筆。
誕生は孝徳天皇が有馬温泉に滞在中に子宝(有間皇子)を授かったことにちなんだものだと言われ、
そのため“子持ち筆”とも言われるそうです。
寝かせているときは柄の部分に色とりどりの絹糸が巻かれ、その柄も美しい筆。
文字を書こうと立てると、柄の上の部分からひょっこり顔を出す小さな人形。
これには男の子と女の子があると言うことです。
赤い着物が女の子で、緑の着物が男の子。
セットになった夫婦筆は、子宝授与の縁起物だそうです。
そんなおめでたい有馬の伝統工芸品ですが、本来筆ですので文字を書きます。
そのこととかけて詠った本居宣長もやっぱりはじめてみた時はびっくりしたのでしょうか。
ぜひ有馬にお越しの際は一度手にとってごらん下さい。
平成19年9月18日(火)
有馬温泉月光園 岡本
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