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有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

【有馬温泉月光園便り】有馬温泉から六甲山 ヒダカミセバヤ

【有馬温泉月光園便り】有馬温泉から六甲山 ヒダカミセバヤ、ヒゴタイ

六甲山より今週のお花
六甲高山植物園ではヒダカミセバヤ、ヒゴタイが見ごろを迎えています。

ヒダカミセバヤ(日高見せばや)ベンケイソウ科<写真上>
日高山脈など北海道に自生する山野草です。
絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。

カタカナで書くとなんだか呪文みたいな名前ですが、「だれに見せばや」つまりは誰かに見せたいという古語がミセバヤという名前の由来になっています。
誰かに見せたくなるぐらいの美しさ、というだけあって美しい紅色が印象的な花ですね。

このヒダカミセバヤの花言葉は大切なあなた、というものがあります。
この花そのものが大切なもの、とも言えますよね。

ヒゴタイ(平江帯)キク科<写真下>
きれいな瑠璃色をした球状の花です。
草原に生える多年草で、氷河期に日本と朝鮮半島が陸続きだったころに日本に渡ってきた大陸系遺存植物です。
そのため、かつては九州を中心に分布し、普通に見ることができたそうです。
しかし今や絶滅危惧IB類、つまりは近い将来に絶滅する危険性が高い種に指定されています。

このヒゴタイという名前、もともとは中国の名前で、「ひんごうたい」と読んだようですね。
漢字名では肥後躰、平行帯とも書くこともあるようです。

六甲高山植物園では9月16日より10月9日まで、絶滅危惧種展が開催されます。
高山植物園内の絶滅危惧植物の紹介やパネル展示、講演会などが行われます。

絶滅危惧種展のご案内はコチラ
※現在は終了しております。

なかなか見れない貴重な花々。
有馬にお越しの際はぜひ六甲山まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

平成18年9月12日(火) 有馬温泉月光園 奥平

【有馬温泉月光園便り】有馬マニア 兵庫県立有馬富士公園


先日、かつて有馬一の山とされた有馬富士に登ってきました!

有馬富士は三田にある標高374mほどの山です。
三田にあるのになんで有馬富士?と疑問に思われる方も多いかと思いますが、実は昔、三田は有馬の一部だったんですね。
1871年の廃藩置県まで、有馬郡は三田、名塩(現、宝塚市)までもを含む大きな地域でした。
そのため今も有馬の名前が地名として残っています。

さてその有馬富士、県立有馬富士公園の中にあります。
JR新三田駅より徒歩20分ほどの位置にあります。

有馬富士公園の詳細はコチラ

有馬富士公園、敷地面積はかなり広いです。
入り口からお目当ての有馬富士への登山道まで、軽く20分はかかります。
夏休み中ということもあって、チラホラとお子様連れの方も見かけました。

写真は途中にある福島大池から望む有馬富士です。
標高374mと決して大きな山ではありませんが、非常に美しい山です。
さすがは有馬一、富士の名前を冠するだけの雰囲気は持っていますね。

登山道は途中までは舗装されていて、苦もなく登ることができます。
これはわざわざトレッキングシューズを履いてくるまでもなかったな、と油断する私。

ところが山頂近くになると一気に急傾斜になり、舗装もなくなります。
なんとか山頂までたどりついたものの、軽く10分はそこから動けないほどに疲れ切っていました。
とても374mとは思えないほどのキツさでしたね。
私が運動不足だからなのかもしれませんけれど。

下りは他のルートを使うなんて元気もなく、もと来た道を引き返していると、何度もクモの巣に引っかかります。
登る時は注意してクモの巣を避けていたのですが、帰り道はただ下りたい一心で全く避けることができませんでした。
下りたときには汗まみれ、クモの巣もたくさん、、、でも登りきったという充実感はありましたね。

ご家族様でも楽しめる有馬富士公園。
有馬から大阪に向かう間に立ち寄ることもできます。
有馬で富士山に登ってきたよ、なんて土産話にいかがでしょうか。

平成18年9月2日(土) 有馬温泉月光園 奥平

【有馬温泉月光園便り】神戸関空ベイシャトル 神戸空港-関西空港をはしごで見物

先日、神戸-関空ベイシャトルを使って関西空港に行ってきました!

今回、有馬と神戸空港を結ぶ無料バスは使わずに、ポートライナーで神戸空港に向かいました。

神戸空港ができてからポートライナーに乗るのは今回が初めて。
なのでルートが変わってから乗ったのも初めてなので、いつも曲がるところで曲がらないポートライナーに少し違和感を覚えます。

神戸空港はそれほど大きな空港ではありませんが、さすがにできて半年というだけあってキレイですね。
最新型の地方空港といったところで、ほどほどの広さです。

神戸空港をひとしきり見学した後、空港島のなかをぶらぶらと歩きながらベイシャトルの乗り場へ。
空港島内には徳之島から贈られたという椰子の木があったりして、のんびりムードが漂っています。
島の北側に釣り場もあるので、それ目当ての方もたくさん来ているようでした。

そして片道1,500円を支払い7月よりスタートしたばかりのベイシャトルに乗り込みます。
かつてポートアイランドと関空を結んでいたK−JETという船がありました。
ベイシャトルとは船体が変わっていますが、コンセプトはどこかしら一緒なのでしょう。
船内では昔、K-JETに乗ったときのことを思い出して、懐かしい気持ちになりました。

関空までは確かに早く、所要時間29分で関西空港に到着します。
少し冷房が効きすぎた船内から海を眺めていると、あっという間に関空が見えてくる、といった感じですね。
船内で流れていた神戸観光案内のビデオも、到着時間ピッタリで終了しました。
海の上ならまず渋滞もなく時間も読めますし、あまり船酔いするほどの時間でもないので快適です。

関西空港島に到着してから旅客ターミナルまでは無料のシャトルバスを使う必要があります。
何度か乗換えがあるのがベイシャトルルートのネックですね。
スーツケースでなく、バックパックを背負って旅立つ方には良いと思います。

関西空港は何度か訪れたことはあるのですが、やはり大きいですね。
時間があったので関空内を一回りしてみたのですが、郵便局やら交番まであり、さすが本格的な国際空港といった感じです。
今回は海外から帰ってきた友人を出迎えに行ったのですが、到着ロビーを探すのもひと苦労なぐらいです。

K-JETは早い時期に運行休止となってしまいましたが、ベイシャトルはぜひとも存続してほしいものですね。
海の旅と空の旅、同時に味わう旅はいかがでしょうか。

平成18年8月31日(木) 有馬温泉月光園 奥平

【有馬温泉月光園便り】有馬から六甲山へ サギソウ(鷺草)


六甲山より今週のお花

六甲高山植物園ではサギソウが見ごろを迎えています。
シラサギが羽を広げた姿ににていることからその名がついた、美しい形をしたラン科の花です。
愛好家の間でも人気の高い花です。

湿地帯が全国的に少なくなったことから生息地域が減り、今では絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。
ただ、もともとは繁殖力の強い花なんだとか。
栽培も比較的簡単で、家庭で育てることも可能だそうです。

ちなみにサギソウの花言葉を並べてみると、

夢でもあなたを想う、神秘的な愛、繊細、清純、無垢、神秘、発展

どれもなんとなく納得できるものがほとんどですね。
白い姿が純粋というイメージにつながっていると思います。

このサギソウ、姫路市の市の花になっています。
姫路城が白鷺城と呼ばれることにちなんで決められたそうです。
ほかに、東京都世田谷区の区の花にもなっており、サギソウ祭りも行われているそうですね。

白い繊細な姿のサギソウ、六甲高山植物園で9月上旬ごろまでが見ごろです。

平成18年8月27日(日) 有馬温泉月光園 奥平

【有馬温泉月光園便り】レンゲショウマ(蓮華升麻)、

六甲山より今週のお花

六甲高山植物園ではレンゲショウマとキレンゲショウマが咲いています。
どちらも山野草好きにファンの多い花なんだとか。
キレンゲショウマは絶滅危惧種にも指定されている珍しい花です。

レンゲショウマ(写真上)の名前の由来は花がハス(蓮)に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ていることからきているようです。
うつむいて咲く姿が印象的な、控えめな感じの花ですね。
キンポウゲ科の1属1種の日本固有種です。
1属1種とはつまり、近しい仲間がいない種のことを指します。
さらに仲間がいない種だと1科1属1種という種もあるようです。

キレンゲショウマ(写真下)はレンゲショウマと名前は似ていますが、こちらはユキノシタ科です。
ラッパのような形で可愛らしい花ですが、めったにお目にかかれない花です。
絶滅危惧Ⅱ類に指定されている、貴重な花だそうですね。
ちなみに絶滅危惧Ⅱ類とは絶滅危惧ⅠA類、絶滅危惧ⅠB類に次ぐ程度の絶滅危険度で、「絶滅の危険が増大している種」を指定しています。

めったに見れないキレンゲショウマ。六甲高山植物園で一度ご覧下さい。

平成18年8月11日(金) 有馬温泉月光園 奥平