鴻朧館
游月山荘

有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

白い結晶と赤湯のパイプ


今日の月光園便りは有馬の赤湯(金泉)とそれを運ぶパイプについてのお話しです。

有馬町内にある有馬小学校には赤湯を運んだパイプが保存してあります。
今回、有馬小学校さんにご協力いただき、取材させて頂きました。

写真のパイプですが、中に白いものが詰まっています。
これは赤湯の成分が結晶化したものなんですね。
赤湯に含まれる鉄などの物質、これは湯の中に溶け込んでいるのではなくて混ざっている状態、つまりは混合物の状態にあります。
このため、パイプの中でそれらの成分は沈殿したり、パイプ中に残った成分と結合して詰まってしまいます。
ですので赤湯のパイプの寿命は短く、5年程度で交換する必要があります。

パイプを手にとって見てみると、中に成分がこびりついている様子がよく分かります。
ずっしりと思いのですが、パイプそのものの重さよりも中の成分の重さの方が大きい感じです。

鉄分がパイプ中に沈殿してしまうということは、逆に言えば赤湯の成分が薄まってしまう前にお風呂に給湯するためにはパイプを短くする必要があります。
つまり、赤湯は泉源から近ければ近いほど良いお湯であると言うこともできます。

月光園のお風呂のうち、游月山荘の露天風呂(阿福の湯、玉鉾の湯)は泉源から一番近いために泉質が良く、しかも源泉掛け流しです。
月光園にお越しの折はぜひとも源泉掛け流しの「阿福の湯」「玉鉾の湯」をご利用下さいませ。

有馬温泉月光園 奥平

六甲山のあじさいの色


あじさいといえば赤と青の花がありますが、関西のあじさいの見所、六甲山のものは青色が多いです。
このあじさいの色ですが、一般的には土のph値によって決まると言われています。
土が酸性なら青い花が、アルカリ性なら赤い色。
理科の実験で使うリトマス試験紙とは反対の色ですよね。
六甲山のあじさいは昔は赤青半々ぐらいだったのが、年々青くなっている、と以前何かの折に聞いたことがあります。
これもやはり酸性雨の影響なのでしょうか。

でもあじさいの花の色、どうも正確には土で決まるのとは違うようですね。
何でも「花の中の色素がアルミニウムと結合した場合に青くなる」ということで、もともと赤い花なのが細胞内にアルミニウムが入ると青くなる、といった仕組みのようです。
ただ、酸性の土だとアルミニウムが水分に溶け出し、それをあじさいが吸収することが多いため、結局は青くなるんだとか。
理論的にはアルカリ性の土で青い花を咲かせたり、といったこともできるようですね。

などとあじさいについて調べていたら、もう一つ興味深いお話が。
どうもあじさいの花に見える部分は花の顎で、本物の花は顎に隠れてしまっているのだとか。
花一つ取ってみても、ほんとに奥が深いですね。
今度あじさいの花を見かけたら、じっくり観察してみようと思ってます。

有馬温泉月光園 奥平

マクロビオティックの広がり


以前にもこの月光園便りでご紹介しましたが、游月山荘のビュッフェレストラン「月の座(ツキノクラ)」のメニューの中心となるのは「マクロビオティック」というお料理です。
このマクロビオティック、特にアメリカでブームを巻き起こしており、各界の著名人もこの食事法を実践しているそうです。

先日もテレビでマドンナがマクロビオティックを取り入れている、ということが紹介されていました。
何でも子どもさんのアレルギー改善のためにマクロビオティックのプライベートシェフを雇われて、自分でも実践するようになったとか。
そのお抱えシェフ、実は日本人なんですね。
西邨まゆみさんという方で、マドンナも「私の料理を作ってくれてるのはまゆみさん」と発言していました。
こういった影響力のある有名人が取り入れていくことでマクロビオティックの人気に火が着いたようです。
マクロビオティックを取り入れていると言われる著名人としては、、、
トム・クルーズ、グウィネス・パルトロウ、クリントン元大統領、カーター元大統領
などなど、たくさんの方の名前が挙がってきます。

元々は日本の食事法が元となり、その考え方を海外で広めたのも久司道夫さんという日本人です。
最近は逆輸入という形ですが、日本でもようやく人気が出てきたようですね。
インターネットで「マクロビオティック」というキーワードで検索するとたくさんのサイトに引っかかります。
その中で、「月の座(ツキノクラ)」がマクロビオティック料理と言えばここ!と言われるような存在になりたい、というのが一つの目標ですね。
今後もその目標を目指して頑張って参りますので、月光園のレストラン「月の座(ツキノクラ)」をどうぞよろしくお願いいたします。

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