【有馬温泉月光園便り】癒しの森の魚屋道に纏わる昔話
以前にご紹介しました有馬癒しの森内の魚屋(トトヤ)道ですが、次のような昔話が語り継がれております。
魚屋道は昔、神戸市の海辺近くの魚屋さんが、採れたての新鮮な魚を毎日有馬温泉に運ぶ為、六甲山を越えて運んだことからその名前が付いております。
ある日魚屋道を若い魚屋が通っていました。この魚屋はとても動物好きで、この山中にはお腹を空かせた山犬がいると思い、余った魚を投げていました。
有馬温泉からの帰りが遅くなった際、1人でこの魚屋がとぼとぼと六甲の山道を歩いていると、一匹の大きな山犬が現れます。狼だと思った魚屋さんは必死で逃げようとしたのですが、山犬が着物の袖を引っ張って、大きな岩陰に引きずりこまれてしまいます。
その直後、森から狼の群れが現れ、山道を歩いて行ったそうです。つまりこの山犬は魚のお礼にこの魚屋さんを助けたのですね。
それからもこの魚屋さんは、魚が余るといつもこの山に魚を投げ、山犬に与えたそうです。
今の魚屋道は有馬癒しの森として整備され、ハイカーや登山家で賑わっております。
平成19年7月10日
有馬温泉月光園 門口
【有馬温泉月光園便り】金泉の不思議なお話
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有馬温泉独特の赤湯として有名な金泉ですが、この金泉の泉源は非常に高温なものが多く、高い所だと94℃を超えるところもあります。
しかし有馬温泉近辺には火山はありません。それなのに熱過ぎると言っていいような温泉が湧き出ています。このことはプレートのエネルギーである、マグマの熱であるなどの諸説があります。さらに不思議なのは、有馬周辺の温泉から湧き出ている同質の含鉄泉は高温ではないということです。有馬町の限られたごくごく狭い地域だけ高温の金泉が湧き出しているのです。 また有馬温泉の金泉は最初はここまで高温ではなかったようです。そのままの入浴が不可能なほどの高温の温泉となったのは太閤秀吉の時代だそうです。秀吉の時代に大地震があり、その後、高温の温泉が湧き出るようになったそうです。その後、長野県の浅間山が1783年に噴火活動をした際に湯の温度は普通の水程度まで下がったのですが火山活動停止後、高温に戻ったということです。さらに明治32年に六甲山が数日間に渡って鳴動する現象があり、このときも湯の温度が上昇して湧き出す量も増えたらしいです。 この原因ははっきりとは分かっていないそうです。 写真は月光園鴻朧館大浴場の露天風呂(上)と当館自慢の川沿いのかけながしの露天風呂(下)です。 平成19年6月30日 有馬温泉月光園 門口 |
【有馬温泉月光園便り】有馬温泉泉源巡り〜極楽泉源〜
梅雨に入り、雨の多い時期となりました。ホタルもピークを過ぎて、有馬川でも見れる数は数匹となってしまいました。
さて本日は有馬温泉の数ある泉源の中から極楽泉源のご紹介です。
月光園から金の湯へ向う途中に、角の坊さんがございます。この角の坊さんを右に曲がり、階段を上りますと、極楽寺がございます。この極楽寺と銀の湯の間に極楽泉源がございます。この泉源は約94度の金泉を各旅館へと送り続けております。
かつては太閤秀吉の湯殿(現在の太閤の湯殿館とされています。)へ金泉を送っていたとされ、月光園からも約10分のところに位置しております。
最近改修工事が行われ、井戸が追加されたようです。最新の設備を施されたため、煙突が無くなってしまい、温泉地ならではの湯煙が出ない状態となってしまったことが、個人的には残念なのですが、この泉源から金泉を得ている旅館様も多いので、泉源巡りをするのであれば、絶対にはずせない泉源の一つだと思われます。
平成19年6月29日 有馬温泉月光園 門口
【有馬温泉月光園便り】願いの庭
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月光園より角の坊さんを右に折れ、階段を上ったところが願い坂となります。その願い坂には有馬の工房がございます。その有馬の工房の横あたりに”願いの庭”がございます。行基僧と三羽ガラスの像がありますのですぐに分かるかと思われます。
この三羽がらすは、有馬温泉の守り神として祀られております。有馬の歴史は非常に古く、神代まで遡ります。 神代の昔に大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が有馬を訪れた際に、水浴びをしていたカラスが数日で傷を治したのを見て、その水たまりを調べると高濃度の温泉だったというのが有馬の歴史の最初だそうです。そしてこの温泉の在り処を教えてくれたカラスだけが有馬に住むことが許されたそうです。 行基僧は有馬温泉の発展に貢献した人物の1人として祀られております。行基の活動により有馬温泉は広く余に知れ渡ったようです。 平成19年6月28日 有馬温泉月光園 門口 |
【有馬温泉月光園便り】ゲンジボタル激滅の危機!?
24日の仕事が終わってから、いつものようにヤフーでニュースをチェックしていたら、ゲンジボタルが激滅の危機にあるという記事を見つけました。(私はテレビよりネットでニュースをチェックすることが多いです。)
ヤフーの記事によると、ゲンジボタルの幼虫が本来餌にしているのはカワニナなんですが、それに良く似た外来種の巻貝『コモチカワツボ』が急激に生息域を拡大しているそうです。カワニナと間違えてホタルがこのコモチカワツボを食べてしまった場合、成虫まで育つ可能性はカワニナを餌にした場合の6分の1だそうです。また成虫になったとしても発光力は半分だということです。
有馬温泉でもシーズンになると、有馬川にてこのゲンジボタルを見る事ができます。今年も沢山のホタルが飛び交い、幻想的な世界を楽しませてくれました。このホタル達は大丈夫なのかなと心配になってしまいました。いつまでも子供たちがホタルを楽しめる川であって欲しいと思います。
ゲンジボタルの激滅に専門家も警告を出しているようですが、早く対策を打ち出してほしいものです。
平成19年6月26日 有馬温泉月光園 門口
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