鴻朧館
游月山荘

有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

【有馬温泉月光園便り】太閤の湯殿館のご案内


 今日の月光園便りは最も太閤秀吉と関係が深い「太閤の湯殿館」のご紹介です。

 神戸市に壊滅的な被害をもたらした阪神・淡路大震災はまだ記憶に新しいと思います。有馬温泉も例外ではなく、様々な施設様や寺社が被害を被りました。その被害にあった極楽寺において、秀吉が造らせたといわれる「湯山御殿」(ゆのやまごてん)の一部と見られる遺構が発見され、様々な出土品も発見されました。
 
 これらの遺跡と出土品を保存・公開しながら、秀吉とゆかりの深い有馬温泉の歴史と文化をご紹介しておりますのが、太閤の湯殿館です。 

太閤の湯殿館へは、有馬温泉駅前から「ねね橋」に向って川沿いに歩き、太閤通りへ入ります。太閤通りを左折し、湯本坂の金の湯を右折し、左手の寺町へと進む階段を上り、そのまま進むと極楽寺がございます。その極楽寺の一部が太閤の湯殿館となります。

 館内には当時主流だった「蒸し風呂」と「岩風呂」の遺構をそのまま取り込んで展示しております他、秀吉の御殿での生活をしのばせる焼き物や復元された龍の飾り瓦などの出土品が展示されているだけでなく、秀吉と有馬温泉の深い関わりを示した資料なども展示されています。
 内装には、レプリカですが、安土桃山時代の「ふすま絵」「飾り欄間(らんま)」を取り入れ、太閤秀吉の”夢の跡”を再現しております。

 太閤秀吉が愛した有馬温泉にお越しの際は是非お寄りくださいませ。

平成19年6月24日 有馬温泉月光園 門口

【有馬温泉月光園便り】 有馬温泉お勧めスポット 

【有馬温泉月光園便り】 有馬温泉お勧めスポット 〜瑞宝寺公園と太鼓滝〜

 本日は有馬温泉のお勧めスポット、瑞宝寺公園をご紹介いたします。

 瑞宝寺公園は、明治初期に廃寺になった黄檗宗(おうばくしゅう)瑞宝寺の跡地を、神戸市が1951年に公園として整備したものです。紅葉の名所として知られ、秋になると沢山の観光客で賑わいます。

 瑞宝寺の歴史はかなり古く、豊臣秀吉も度々有馬を訪れていたようです。秀吉が「いくら見ても飽きない」と言ったくらい、この瑞宝寺の紅葉を気に入ったという故事が残されております。またこの地の紅葉には「日暮らしの庭」という別称までございます。秀吉が囲碁を指したとされる石の基盤も公園内に残されております。

 旧瑞宝寺公園の山門は、京都の伏見桃山城から移築されたものだそうで、1976年に神戸市によって保存修復され、現状に至ります。
 
 また毎年11月2日・3日には「有馬大茶会」が公園内で開催されております。

 そして公園内の道を横を流れる川のほうに向いますと、太鼓滝がございます。こちらの滝はけっこう隠れスポットです。我々従業員でも知っている者は少ないようです。

 あまり大きくない滝ですが、あまり知られていないせいか、非常に静かで、滝の落ちる音が非常に心地よく、癒しの効果抜群のスポットです。
 また、太鼓滝の横には、先日ご紹介いたしました有馬癒しの森へと続く入り口がございます。

 有馬温泉にお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。

平成19年6月23日 有馬温泉月光園 門口

【有馬温泉月光園便り】有馬温泉癒しの森散策〜筆屋道〜

 有馬温泉癒しの森散策もいよいよ山を降りてまいります。

 魚屋道を六甲山のほうへ少し登りますと、六甲山最高峰へ上がる道と下の方へと下る道とに分岐します。六甲山最高峰へと上がる道はかなり険しく、軽装だったため断念いたしました。

 この下へと下る道は筆屋道と呼ばれ、瑞宝寺公園の方へと続いております。こちらもかなりの山道で、整備はされていて歩きやすいのですが、きつい下り坂となっております。

 こちらをずっと進んで行きますと途中に展望デッキがございます。こちらからの眺めはかなり良く、お勧めです。掲載しております写真は魚屋道から筆屋道への分岐点と筆屋道にございます展望デッキです。この日は天候は快晴だったのですが、わたしの撮影技術が悪いのか、景色の写真は曇ったような写真となってしまい、何度か挑戦したのですが、掲載できるような写真は撮影できませんでした。カメラについてももっと勉強をしないといけないなと思いました。

 有馬温泉癒しの森は、運動不足も解消された上に、森林浴で癒しの効果も期待できます。そしてなにより汗だくになりますので、登山を終えた後の温泉がたまらなく気持ちいいです。ここで出会ったハイカーの方も『温泉を楽しむ為に登山で汗をかいているんです。』とおっしゃっていました。

 有馬温泉にお越しの際はぜひ、有馬温泉癒しの森にも挑戦してみてください。

平成19年6月22日 有馬温泉月光園 門口

【有馬温泉月光園便り】有馬温泉癒しの森散策〜魚屋道〜

 炭屋道を登りきると、少し傾斜が緩やかになった道がございます。この辺りは魚屋(トトヤ)道を呼ばれています。

 魚屋道は、江戸時代、有馬温泉に神戸(魚崎)の魚を運ぶために使われた道だそうです。明治時代には、剣道有馬住吉線として整備され、さらに明治7年大阪神戸間に鉄道が開通すると、住吉駅が有馬温泉の最寄り駅となり、徒歩・馬・駕籠による交通が盛んとなりました。有馬温泉のパイプラインとして長く役立っていた道です。

 当時は茶屋もあり、もうすぐ有馬というところでの一服もでき、期待に胸を膨らませていたのでしょうね。

 この道は六甲山の最高峰までも続いており、今もトトヤ道として、多くのハイカーに利用されています。

 写真は有馬温泉癒しの森として整備された休憩所です。

平成19年6月21日 有馬温泉月光園 門口

【有馬温泉月光園便り】有馬癒しの森散策〜炭屋道〜

 六甲有馬ロープウェー側より有馬温泉癒しの森に入っていくと一番最初にあたる区域が炭屋道と呼ばれる地域です。

 この炭屋道は、山中の魚屋道へと上がっていく道の為、かなり急な坂となっております。一番辛い区域かもしれません。

 炭屋道は昭和戦前ごろまで、多くの炭焼窯があった場所です。炭の材料となる木材は重い物が多いため、ここで焼いて軽くして運んだそうです。そのため今でも多くの石窯が残っております。炭焼きは良好な森を守るという点からも効果が見直されています。そして木を伐採しては植えるという作業を繰り返したため、株立ちの木が生えております。

 また撮影には失敗しましたが、この辺りにはシチダンカやヤマアジサイ、タムシバなどの植物も植えられ、登山客を楽しませてくれます。ところどころから見える山の景色が我々を癒してくれます。

 有馬にお越しの際にはぜひ、癒しの森もご堪能くださいませ。

 平成19年6月20日 有馬温泉月光園 門口