鴻朧館
游月山荘

有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

ニッコウキスゲ(日光黄菅、もしくは日光黄萓)


六甲山より今週の高山植物

月光園より六甲有馬ロープウェーにて12分、六甲高山植物園ではニッコウキスゲがただいま見ごろを迎えています。
小さな黄色の花が西入口でお花畑になっています。

このニッコウキスゲ、花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ていることからその名がついたそうです。
日光の名前はついていますが、特に日光だけというわけでなく、全国的に見られる花です。

Wikipediaのニッコウキスゲの欄でも六甲高山植物園の様子が紹介されています。
ただ、ニッコウキスゲでなくその別名のゼンテイカ(禅庭花)の名前で紹介されていますね。
1日花、つまり花は1日だけ咲いて散ってしまいますが、高山植物園では群生しているため長くお楽しみいただけます。

ニッコウキスゲの花言葉は「日々あらたに」「心安らぐ人」「夏美人」。
7月24日の誕生花でもあります。

いっぱいに咲いたニッコウキスゲ、六甲高山植物園で7月いっぱいが見ごろです。

平成18年7月18日(火) 有馬温泉月光園 奥平

有馬の水道水と水源、千苅ダム(千刈貯水池)


今日は有馬温泉は大雨です。少し外を歩くだけで足元がかなり濡れてしまうぐらいどしゃぶり・・・・・。せっかくの海の日ですが、残念ながら海水浴は無理そうですね。でもせっかくの休日、どこかに行きたい!!という方は是非、当 月光園鴻朧館・游月山荘の温泉&ご昼食のお日帰りへお越し下さい!どしゃ降りの雨を眺めつつの温泉と食事…なかなか良いものです!!

さて、そんな今日の月光園便りは水にちなんで有馬の水道水にまつわるお話です。

月光園の喫茶コーナーでお水を飲まれたお客様はよく、有馬の水はおいしい、と仰ってくださいます。
私どもがお出ししているのは普通の水道水なのですが、確かに一味違うという感じがします。

水はただ冷やしただけでもおいしさが違うものですが、有馬の水は神戸の他の地域とも違う味です。
私自身、地元が同じ神戸の垂水という所なのですが、地元の水道水にはほんのかすかに苦味が感じられます。

それというもの、神戸や阪神間の水道水は淀川の水を利用しているのですが、有馬地域の水道水は道場町の千苅ダムの水を浄化したものなんですね。
水源が違えば水の味も当然違ってきます。
阪神地区の大半は淀川の水道水を利用していますが、特にその地域から有馬にお越し頂いたお客様はおいしく感じられるかも知れません。

ちなみに有馬の水源である千苅貯水池の水は、先日この月光園便りでご紹介した武庫川とつながっています。
水道水を提供する千苅浄水場は武庫川と有馬川が合流する地点の近くにあります。

もちろん有馬の良い水は月光園のお料理にも活かされています。
有馬温泉まで良い水と良い湯の旅、というのも良いかも知れませんね。

平成18年7月17日(月) 有馬温泉月光園 奥平

合歓の木(ねむのき)が咲いています。


月光園の敷地内で合歓の木 (ネムノキ)の花が咲いています。
鴻朧館のフロントロビーから花が咲いている様子がご覧いただけます。

糸を集めたような不思議な形をした合歓の木の花は、夕方から夜にかけて暗くなってから花が開くという特徴があります。
その代わり葉っぱは夜になると閉じてしまいます。
漢字名の合歓の木はその閉じた葉っぱの姿を夫婦の様子に例えているんだそうです。

和名は「眠の木」ともいうのですが、やはり葉っぱが閉じた様を眠った様子に例えたところからきているようです。
夜に葉っぱが閉じて花が開く、というところが特徴的な木ですね。

ところで、「ねむの木の子守唄」という子守唄をご存知の方もいらっしゃるかと思います。
このねむの木が登場する子守唄ですが、この歌、皇后陛下が作詞された歌なんですね。
なんでも高校時代の美智子皇后が作詞され、秋篠宮殿下ご誕生をお祝いして作曲されたんだそうです。

アンパンマンのシリーズの中にも「ねんねんねむのき」という作品があります。
特徴のある木だけに、物語の題材にしやすいのかもしれませんね。
お客様の中にも、フロント係にねむの木の話をして下さった方がいらっしゃいます。

鴻朧館ロビーラウンジ「カフェクロワッサン」からの眺めは特に良く、ねむの木もご覧いただくことができます。
ご宿泊の方でなくてもロビーラウンジはご利用いただけます。
有馬にお越しの折はコーヒーを飲みに、ぜひ一度お立ち寄りください。

平成18年7月15日(土)
有馬温泉月光園 奥平

いけばなについて


月光園の女性従業員のうち数名は、お花の先生の下で客室のお花を定期的に活けています。
いけばなは古くから、仏教の伝来とともに仏前の供花にあるといわれています。
そして、室町時代から文献や資料の中で登場し、安土桃山時代には千利休が茶の湯とともに、茶花を確立しました。
桃山から江戸初期にかけては、池坊専栄が立花として、町人の間に広めていきます。
そして、明治になって西洋の草花が栽培されるようになってきた頃に、小原雲心が盛花という形式のいけばなの道を開きます。

このように華道には、いくつかの流派が存在しますが、私たちは小原流の教えをうけています。
小原流の趣の面白さは、盛花という今までのいけばなの線の動きを主としたスタイルから面的な広がりを強調したスタイルへと、いわば一元的な美しさから二元的な美しさへと移行したところに、特徴があります。
写真のお花は游月山荘の廊下に、先生が活けたものです。私もいつかこのくらい美しく魅せることができるほど、上達したいものです。

月光園へお越し頂いた際には、是非お部屋や廊下のお花もご覧下さいませ。今までと違った空間を、お楽しみ頂けることかと思います。

有馬温泉月光園 福山

夏用のお茶道具を出しました

7月になりましたので、夏用のお茶道具を数点出しました。その中のいくつかで、個人的に好きな品をご紹介します。

上の写真は、硝子平茶碗です。硝子と青い模様が、清涼感がありませんか?夏用茶碗は、暑い季節に熱いお茶を飲みますので、熱さを逃がす為に他の季節のものに比べて、深さが浅いつくりになっています。逆に冬のものは深くなっていて、熱を逃がさない為です。
下の写真は、江戸切子の水差しです。切子とは、硝子の表面に金盤や砥石を用いて様々な模様をカットする技法で、模様は菊や麻の葉などの植物や、格子、篭目(かごめ)といった江戸の生活用品を題材としたものが多いそうです。

どちらも硝子製のものですが、初めて見たとき、お茶の道具で硝子を使ったりするのが意外に思いました。私だけでしょうか?特に江戸切子の水差しは無色ですが、かなり華やかに感じます。大きいので水を入れて持ち運ぶのは割と大変ですが、好きなので使っています。
夏を感じさせるものが増えてきて、夏も間近という感じですね。

有馬温泉月光園 北野