鴻朧館
游月山荘

有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

タバコの日

今日はピース記念日だそうです。
そして、タバコの日。

なぜかというと、1946年1月13日に高級タバコのピースが10本入り7円で初めて販売されたからだそうです。

ピースといっても、平和の日というわけではなく、タバコの銘柄の方のピースですね。

当時は今のように紙巻タバコは主流ではなかったのでしょう。
もっとも、日本人がその頃初めてタバコを口にしたというわけではなく、
それまで煙管を使っていたわけでございます。

そして何となくアメリカから入ってきたのだろうなと紙巻タバコを想像しようとしながら、なぜかマッカーサーさんの大きなパイプが頭に浮かんでまいりました。

紙巻タバコの前はやっぱりパイプか葉巻だったのかしら?と思ったりもしますが、
当時のお金で7円と言うのは、今の300円よりも高額だったのでしょうね。

当時煙管から紙巻へと乗り換えた方は、初めて口にした紙巻タバコをどんな風に思ったのでしょうね。

歴史を考えるたびにその時代に生きていなかったことを残念に思うこともあり、同時に今この時もいつか何世紀か先にそのように思われるのかと考えてしまいます。
その頃の人々は一体どんな生活を送っているんでしょうか。
見てみたいような、楽しみなような。
未来と言う言葉は簡単ですが、当事者である可能性があると不思議な感覚を覚えますね。

平成20年1月13日(日)
有馬温泉月光園 岡本

今日はお茶の日!

はい、お茶の日です。

寒かったので障子を開けてサッサカ中に入ろうとしたところ、

「開けたら、先ずはちょっと中を窺うんですよ」

と、出だしからスパッと×印。

今日もたくさんペケが付きました。足の左右を見事に間違え・こんがらがる。
畳の縁を越えるたび、

『・・・・・どっちだっけ?』

出す足を悩みます。コッソリと悩みます。

何とか先生へご挨拶も済んで、お菓子を頂きました。
今日のお菓子は『しぐれ』。
雨に氷が混ざった雨を時雨というんだそうです。

・・・あたったら痛そうな雨です。

満月みたいな卵色の丸いお菓子で、割ると中の餡と外側の卵色の部分との境目に紅色の薄い層があり、大変美味しかったです。

食べ方が拙かったのか、ホロホロ崩れてしまいましたけれども。

お茶を頂いた後、今日はお辞儀には三種類あることを教わりました。

真(しん)行(ぎょう)草(そう)

と言うそうです。

真は手のひらをベトッと全部つけてする一番丁寧なお辞儀。

行は手の指の第二関節までをつけてするお辞儀。
これはお茶の席で『お先に』などの時に使うお辞儀だそうです。

そして、草。
これは見慣れないお辞儀でした。
指先だけをつけて、あまり前に体を倒さないお辞儀です。
お茶席の亭主が、お道具をたくさん置いてある中でするお辞儀だそうです。
お道具などに呼気がかからないようにだそうです。

「・・・・・先生、背中が曲がらないようにするにはどこを見ればいいですか」

「お茶席ではね、1人分のスペースは畳半畳。前に座っていらっしゃる方の帯の垂れを見るくらいです。」

垂れだったかヒレだったかを忘れてしまいましたが、お太鼓に結んだ帯の下側に出ている部分を見るくらいだそうです。

「でも、お辞儀によって違いますからね」

「は〜ぃ・・・」

にっこり笑顔の先生は私の質問にたくさん答えて教えてくださいます。
今日教えていただいた事が書ききれないので、明日はお扇子の事をお話しますね。

平成19年12月19日(水)
有馬温泉月光園 岡本

電話の日。

1890年12月16日は東京市内と横浜市内の間で、日本発の電話が開通した日だそうです。

ネコのバスがお友達の、大・中・小といるトロルたちのアニメで出てきたあの交換につないでからかかる電話のもうちょっと前の時代ですね。

117年前は・・・多分明治3年です。

チョコレートではありません。美味しいですし好物ですが、違います。

今は平成ですから、3つ前の元号ですね。

その頃にまだ東京市内〜横浜市内で初!だった電話が、今や携帯電話として、ほぼ1人に1台の勢いで持っています。

交換も必要なく海外でも使うことができるものがあり、コードも要らず、あまつさえポケットに入ってしまう上に色んな音が鳴り、文字でのやり取りも可能な上写真まで撮れる。
機種によってはテレビは見れるし、クレジットカードやお財布の代わりにもなり、ラジオが聞けて辞書の機能が付いていて、地図がしゃべって現在地から目的地までの道案内もしてくれる。

当たり前になっている機能ですが、こうして書き上げてみると携帯電話というものはものすごく優秀な機械です。

使わないときは手のひらサイズ。

まぁ若干問題といえばカバンの中に入れておくと行方不明になることがあるということですが、それはカバンの中の整理の問題ですので置いておきましょう。

この便利さ、当時の方が見たら目を回しそうです。

あまりに便利すぎて私も目が回りそうになりましたが、

10年ひと昔、という言葉にそっていくと、もうそろそろ12昔前です。
人間の探究心は、モノをここまで進化させるのですね。

今から117年先は、どんな時代になっているのでしょうか。
やっぱり、それを見ると私たちも目を回すのでしょうね。

平成19年12月17日(日)
有馬温泉月光園 岡本

百円玉記念日・・・?!

1957年12月10日に補助貨幣として、戦後最初の百円硬貨が発行されたことに由来して、

なぜか今日は百円玉記念日だそうです。

それで思い出したことは、私は興味関心がまったくなかった、もしくはむしろ理解する前に口に入れてしまいそうなお年頃だった頃。

日本に500円硬貨が誕生いたしました。

それまでは500円紙幣だったそうです。岩倉具視の肖像画の紙幣だったそうですよ。

その頃の一万円札といえば、聖徳太子の肖像。

今では福沢諭吉さんですね。

聖徳太子が実在したのかどうなのか、あの肖像画は本当に聖徳太子なのかなど、一時期騒がれたものですが、真実は当時を生きていたかあの肖像を描いた人にしかわからないものでしょう。

子供の頃から聖徳太子と覚えて育ってきたため、私にはウマヤトノオウジといわれても、とっさにピンときません。

それこそ、ベートーヴェンの有名な曲、“エリーゼのために”が、本当の名は“テレーズのために”だったのでは?(テレーゼ・フォン・ドロスディック夫人の手紙箱からこの楽譜が見つかったのです)等といわれても、

「ねぇ、あの曲なんて題名だっけ?」
「あぁ、それはね・・」

というときにやっぱりとっさに出てくるタイトルは

“エリーゼのために”ではないでしょうか。

今では百円硬貨が存在しないことが想像できないほど馴染んでいる硬貨たちですが、
初めてこれらの硬貨を手にした時、どんな気持ちだったのでしょうか。

一番近い物を探せば、数年前に新渡戸稲造さんから樋口一葉さんに肖像が変わった五千円札を手にしたとき、でしょうか。

平成19年12月11日(火)
有馬温泉月光園 岡本

世界遺産条約制定の日

今から35年前の今日、ユネスコ総会で世界遺産条約が制定されたそうです。
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」

難しいですね。

つまり、守るべきものかどうかをはかるものさしができて、
そのものさしではかられて、

「はい、君は右、あなたは左」

と振り分けられ、遺産ですとされたものが世界遺産。
はかるものさしの内容が条約、といったところでしょう。

そうしてはかられた結果、世界遺産とされたものの一覧が世界遺産リスト。
出席簿の男女別のように、文化遺産・自然遺産・複合遺産・危機遺産と分けられているようです。

街自身が遺産だったり、石や山・道が遺産だったり。
実際に生活に密接しているもので何となく大事にしてきたものがある日突然世界遺産になってしまったということもない話しではないと思います。

作り出すことも難しいけれど、何より大変なのは維持して守ることだといいます。
それは、人間が作り出したものだけでなく、地球の上に存在するものに等しく言えることなのかもしれませんね。

ちなみに、月光園の游月山荘は今年で55歳になりました。
世界遺産にはまだまだ遠いのでしょうね。

ですが、あと5年で還暦です!
確かに、ずいぶんおじいちゃん(おばあちゃん?)な丸みある雰囲気です。
入館するとちょっと懐かしい気分になるのも、重ねた年月ゆえのものなのでしょう。
独特の穏やかな雰囲気を、ぜひ体験しにいらしてくださいね。

平成19年11月16日(金)
有馬温泉月光園 岡本