鴻朧館
游月山荘

有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

【有馬温泉月光園便り】ヒゴタイの花


現在、六甲山高山植物園にてヒゴタイというキク科の花が見れるそうです。
植物園によると、野生のものはもう九州の一部にしかないと言う”絶滅危惧種”だとのこと。私はそれを知って、小学生の頃朗読した詩の一部分を思い出しました。

『テコテコ、ハコベ、ヒメジョオン、そんな名前がついてても、呼びかけてくる人は無い』

詩の題名も、その前後の内容も忘れてしまいましたが、グループ内で私の受け持ちだった部分だけは子供心に衝撃的でした。
今ではこうして稀に動植物の絶滅危惧種や温暖化の情報を知ると、環境破壊のせいだと言うことが真っ先に思い浮かぶようになりました。
この日本でどれほどの数の草木や花々が1000年の昔、季節の花を愛で、歌に花を添えて心を託した頃から現代までの間に失われたのでしょう。
そして、私は今日も尚咲き誇るそれらの内のいくつの名を知っており、道に咲くその姿をその名を伴って目に留めているのでしょう。
そう考えると、今でも視点を変えれば休みの日の行動範囲がたとえ自宅から2駅圏内だったとしても、世界はとても広く、綺麗な色に溢れたものなのかもしれないと思います。
小さな花の咲き時が訪れ、それを知ったことからふとあの一文を思い出したのですが、それをきっかけに暑さをものともせず元気に走り回っていた子供時代まで懐かしく思い出されました。

いつまでも当たり前にあり続けることが記憶の鍵となることでもあるのなら、この月光園もお客様に楽しい思い出を作っていただき、そして後にも『あの時、楽しかったね』と言って頂ける場所であり続けたいと思います。

平成19年8月24日(金)
有馬温泉月光園 岡本

【有馬温泉月光園便り】六甲高山植物園のカノコユリが見頃です!


先週はサギソウが見頃ですとお伝えさせて頂きました六甲高山植物園ですが、新たに“カノコユリ”が見頃になりました!
“カノコユリ”の名前の由来は、花びらに鹿の子絞りのような模様があることからきているようです。花言葉は『荘厳』『慈悲深さ』です。
8月10日にもお伝えさせて頂きました六甲高山植物園でございますが、植物は一年の中での時期がございますので、是非今年見逃さない内に一度足を運ばれては如何でしょうか。
せっかくのお出掛け、あいだに一息と、月光園鴻朧館月光園游月山荘へのお立ち寄りをお待ち致しております。ご昼食お日帰りも行っておりますので、お出掛けの際には是非お立ち寄り下さいませ。

H19年8月18日(土)
有馬温泉月光園 池田

【有馬温泉月光園便り】転地効果

先日の【月光園便り】の中で“転地効果”という言葉を使いました。
皆様は、“転地効果”という言葉をご存知でしょうか。
私自身、数年前に「温泉入浴指導員」の講習を受けた時に初めて耳にした言葉です。

この“転地効果”は“転地作用”や“環境効果”などとも呼ばれ、温泉医学では「温泉につかることによる物理的効果」と「温泉効能による効果」とこの「転地効果」の3つを温泉の効果としております。

それでは、この“転地効果”とは何でしょうか。
読んで字の如く、皆様も大体の想像はついてますよね。
それでも、説明させていただくと、

「日常生活からかけ離れた雰囲気より得られる、心身の疲労回復効果」の事です。
主に、山や森などの「緑」が多い場所などが良いとされております。
また、生活圏内より100キロ以上離れた場所が良いとも言われておりますが、1泊でも日帰りでも、近くでも遠くでも、まず出かけることが大事なのです。

実際に湯治療養などで、上記の条件にあった温泉地での入浴、そしてお散歩などを取り入れているところが多いと聞きます。

当、月光園は六甲山系の「落葉山」という美しい山の山間にあり、目の前いっぱいに広がるこの「落葉山」の景色の中でご入浴を行うことができます。
この豊かな自然は月光園の宝物ですね。
皆様も、是非月光園で“転地効果”を得てください!

ちなみに、私は丹後半島など日本海に出かけ、山を見ながら釣りを楽しむのが大好きです。
これが“転地効果”につながっているというのは後で知りました。
今では、これが自分なりのリフレッシュ法となっております。

平成19年8月16日(木)
有馬温泉月光園 幸坂

【有馬温泉月光園便り】六甲高山植物園_サギソウが見頃です!

六甲高山植物園より「今週のお花」情報が届きました。

◇サギソウ:ラン科/湿地に生える【写真上】
まるで白鷺が飛んでいるかのような花姿が美しいサギソウが見ごろをむかえています!!野生ランの一種で、とても人気のあるお花です。園内に涼しさを運んでくれるサギソウをぜひご覧下さい!!

◇ケイワタバコ:イワタバコ科/山地の湿った岩壁に生える【写真下】
大きな数枚の葉に星型の花が可愛らしい。密かにファンの多い花でもあります。

この他にも、前回ご紹介いたしました「キレンゲショウマ」や「コオニユリ」など高山地帯に生息する沢山のお花が咲いています。

月光園へご宿泊の際に、ロープウェイでの空中散歩とあわせて六甲高山植物園へお出掛けしてみてはいかがですか。

平成19年8月10日(金)
有馬温泉月光園 幸坂

【有馬温泉月光園便り】土用の丑の日

昨日、選挙が終わりました。
ご関係者の皆様、お疲れ様でございました。

皆様は選挙には行かれましたでしょうか。
私も昨日、終了2時間前の18:00頃に近所の小学校へ足を運びました。

実は、選挙のある時は、旅行業界は閑散期となります。
「日本人は選挙に関心が無い」とか「投票率が悪い」などとメディアが良く報じていますが、それでもやはり選挙の影響で旅行に行く人が圧倒的に減るのだと思います。

選挙も終わり、これから夏のご旅行の予定をたてる方も多いのではないでしょうか。

話は変わって、今日は「土用の丑の日」ですね。
「土用の丑の日」と鰻を結びつけたのは、発明家としても有名な江戸時代の医者(蘭学者)「平賀源内」であるという説が濃厚です。
夏場に売れ行きの悪い鰻屋に相談された平賀源内は、「土用の丑の日に鰻を食べると夏負けしない」という看板を店先に出させたそうです。
それが大繁盛し、他の鰻屋もそれを真似、現在の形になったとされています。

しかしながら、現在に至るまでこの風習が残ったのは、ビタミンAやB群を多く含む鰻には「夏バテ」や「食欲の低下」を抑える効果があり、この季節に食べる事が理にかなっているからであると思われます。

さらに、鰻と一緒に「奈良漬」が良く付いていますよね。
これは、奈良漬に含まれる「抗酸化物質メラノイジン」という成分にビタミンの吸収を促進する役割があるからなのです。
というわけで、うな丼には「紅生姜」や「沢庵」ではなく「奈良漬」じゃないとダメなのです。

選挙も終わり、お疲れの方が多いと思いますが、鰻を食べて夏に負けないように頑張って下さい。

平成19年7月30日(月)
有馬温泉月光園 幸坂